こちらは セラトレーナー セラバイタル ティーゴ に関する記事です

メディカコングレス(メディカ社 International Thera-Congress)レポート

活用・関連情報

2016年11月22日

世界各国から集まったセラピストたちとメディカスタッフの皆さん

(世界各国から集まったセラピストたちとメディカスタッフの皆さん)

 メディカ社は、神経学をベースとし、セラピーアプローチにもとづくユニークなトレーニング機器を開発、製造しています。今回のコングレスでは、11カ国(ドイツ、チュニジア、ルクセンブルク、スペイン、ベルギー、メキシコ、コロンビア、ロシア、キューバ、ドミニカ)から13人のセラピストが招かれ、それぞれが実践しているセラピーについて報告がなされました。メディカ社は25年前の創業当初、主としてボバースコンセプト(※)に基づく製品開発をしていましたが、医療現場のニーズと多様化する治療方法に対応して新しい機器開発を進め、世界のマーケットで大きなシェアーを確保するにいたりました。

ボバースコンセプト JBITA 日本ボバーズ講習会講師会より引用。http://jbita.com/kasetsu.php

中枢神経系の損傷による、機能あるいは運動・姿勢制御の障害を持つ患者に対する評価と治療のための、問題解決型アプローチである。(IBITA 1996, Panturin 2001, Brock et al 2002, Raine 2006)
この中枢神経系障害を有する成人のリハビリテーションアプローチは、ベルタ・ボバースとカレル・ボバースの取り組みから始まり、50年以上にわたり発展してきた。
現在のボバースコンセプトによる治療の基本原理は、運動制御・運動学習・神経および筋可塑性と、生体力学に関する最新の知識を根拠として取り入れている。また、熟練したセラピストの経験も基本要素の一つであり、患者の要望や期待を組み入れた治療実践が原則である。(Sackett 2000)

コングレスで発表中のセラピスト

 多くの国の健康保険制度は、効果的なリハビリテーション治療にのみ保険が適応されます。ドイツの健康保険制度も赤字に陥っており、治療効果に関する「エビデンス」を明確にすることが当然求められます。コングレスでは各国の臨床現場でのエビデンスを参加各国のセラピーが共有することが目的のひとつでありました。

 全てのスピーカーに共通していたのは「神経学」の分野からのセラピーアプローチによるエビデンスを通して、メディカ社製品がリハビリテーションに如何に効果があるか、を参加者が互いに確認することでありました。

スピーカーは、パーキンソン病、脳性麻痺などの各分野の専門家で、報告は、いずれも具体的で、実践的な内容でした。報告で共通していたことは、セラピーにおいては目標を明確に設定することが重要であること、それは日常生活において、例えば「道路を横断する」、「食器をテーブルまで運ぶ」など、日常生活での目標設定をすることにより、患者さんが現実的なチャレンジにモチベーションをもって取り組むことができる、いうことが何人ものスピーカーから言われました。

バランストレーナーバロ

 それらの動作に必要で不可欠なのは、「立つ(立位保持)」ということがセラピーの初期目標であり、様々な専門分野から同様な報告がありました。「立つ」という行為に対して必要なのは、筋力、体幹、ROM、バランス、姿勢といった総合的な神経・運動分野。これらに対して効果を発揮する機器として、メディカ社のバランストレーナーバロセラバタイルティーゴ、セラバイタルイーゴを使った臨床結果の報告があり、その効果が各国において証明されていました。

患者さんのモチベーションを保持する方法として、いまできること、さらに、一歩先のレベルを設定することが必要であり、メディカ社のバロやティーゴの運動結果レポートにてフィードバックができることも同社製品の大きなメリットとして報告がありました。

 さて、2015年のメディカ社新製品「セラバイタルイーゴ」は、歩行訓練ができるトレーニング機器であること。ゲイトトレーニング(免荷歩行訓練)とは違い、吊り上げることはせずに、腰周りに専用スリングを取り付けて左右の手すりに固定して安全に歩行訓練ができます。その場でしか行えないゲイトトレーニングとは異なり、屋外・廊下などアクティブに場所を選ばずに歩行訓練ができるため、モチベーションを保ちながらリハビリができる。モーターが歩行をアシストして行う訓練であり、下肢の振り出し訓練を行える。その場でターンも可能など、歩行獲得の初期訓練として多くのスピーカーから臨床結果の成功報告がありました。(日本国内においても早期リハビリとして免荷歩行訓練機器を導入する病院が増えてきています。)

セラバイタルティーゴ

 日本においても近年、超早期リハビリが行われる傾向がありますが、多くのヨーロッパの国では、もちろん十分なリスク管理を行いながら、発症後の早期手術と早期のリハビリが強く勧められており、それがあたりまえのようになっていることを強く感じました。早期リハビリが必要な患者さんや、回復・維持を目的とされた利用者に対して可能な限りリスクを軽減し、モチベーションを維持しながら効果的に訓練が行える機器が、メディカ社ではラインナップされています。

他動運動・自動介助運動・抵抗運動を、車いすに乗りながらシンメトリートレーニングが行えるサイクルトレーナー「セラバイタルティーゴ」、立位保持訓練・バランス訓練が可能な機器として「バランストレーナーバロ」、モーターアシスト機能による歩行訓練が可能な「セラバイタルイーゴ」などです。

これらの機器は世界各国の最先端神経リハビリの一つとして臨床報告が行われており、また、臨床報告が行われています。日本ではティーゴやバロの導入が急速に進んでいますが、これからはイーゴのようなモーターアシストが付帯した免荷歩行訓練機器の導入も必要であると確信しました。

甲信越営業部 松本営業所 所長 花岡 宏明