クロンボー城の改修工事で活躍したスライディングシート「スピラドゥ」

2023年12月06日

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古城の修復工事では、貴重な重量物を損傷することなく運搬することが不可欠です。

運搬時には作業者の安全も守らなければなりません。重いご利用者を安全に移動させるスライディングシート“スピラドゥ”の特性が、介護の現場以外で活用された事例をご紹介します。

スピラドゥ古城事例サムネイル

クロンボー城は、 2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されているデンマークの古城です。改修工事において、尖塔の最終取付位置の微調整を行う際にスライディングシート“スピラドゥ”が活用されました。

クレーンを使用した吊り上げと水平移動だけでは、尖塔を正確な位置に配置することが難しく位置の微調整のために、スピラドゥシリーズの中で最も硬い生地で、一番滑りの良い“スピラドゥ(青)”を2枚重ねで使用しました。

改修工事を行ったフォーネデ・ステンフッゲリエ社は城の修復を専門とする会社で、以前にも城壁の材料である石材の運搬の際に“スピラドゥ”を活用していたそうです。

“スピラドゥ”のような摩擦を軽減するものを重量物の下に敷き、軽い力で重量物を移動・運搬させるという手法は一般的です。特に“スピラドゥ”は、一般的な運搬装置(機械)が使用できないような場所で活用されています。

こちらの事例以外にも、デンマークでは以下のように活用されています。

  • グリーンランド地質研究所内の氷の保管室での活用
    床一面にスピラドゥを敷き詰め、グリーンランドから採取した氷の保管箱の移動を容易にする。
  • 病院内のマットレス保管棚での活用
    棚板一面にスピラドゥ(青)を敷き詰め、大型マットレスの出し入れを容易にする。
    スピラドゥ マットレス.jpg

スライディングシート スピラドゥの特長

  • スピラドゥ(Spilerdug)は、すべりやすい生地でできた介助用のスライディングシートです。
  • 移動・移乗、寝返り、更衣などの際、スピラドゥで摩擦を軽減してすべらせることで、介助者の負担を軽減して腰痛を予防します。
  • 滑る方向は全方位です。
  • 滑りや硬さが異なるピンク、グリーン、ブルーの3種類があります。
  • 各個人ごとの専用品として使えるので、感染の予防に役立ちます。
  • 軽くて薄いスピラドゥですが、引き裂き強度は一般的なシーツの7倍と丈夫です。また縫い目がないので、破れにく衛生的です。

自由なサイズに切って使用できるとロールと予め使用サイズにカットしたシートのタイプがあります。

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