座っていられる時間が長くなった。除圧効果の高いクッションで姿勢の崩れ、床ずれの予防

2016年11月08日

除圧効果の高いロホ・クァドトロセレクトミドルタイプで座っていられる時間が長くなった例です。
心臓の手術を受けた9日後に脳梗塞を発症し、左半身に麻痺が残ったOさん。
病気になる以前は、週に一度5人の孫にご飯を作って食べさせるのが楽しみだったと言います。そして漢字だけはきちんと書けるようになってほしいと、食後には自ら教える「ばあば塾」を開いていました。
脳梗塞を発症してから3年が経過した今も、「ばあば塾」は健在です。

東京都在住 Oさん 女性(74歳)
 

娘が知らせてくれた病

心臓の異常が見つかったのは、大田区の老人検診を受けた時でした。心臓音に雑音がしたため、精密検査を受けた結果、心臓の左心房と左心室の間にある弁の不具合が見つかり、血液が逆流していました。

すぐに手術を受け手術は無事成功しましたが、その9日後入院先の病室で昼寝中に脳梗塞を発症しました。 手術前に、数パーセントの確率で脳梗塞になる可能性があるとは聞いていましたが、自分の身に起こるとは思いもしませんでした。病院で昼食を食べていたOさんの左手からお箸が落ち、急に顔色が悪くなった様子に気付いた家族が医師に連絡。その後の対応が早かったのですが、左半身に麻痺が残りました。

Oさんは、手術の1年前に長女を亡くしています。乳ガンでした。 そのショックから立ち上がることもできないほど体調を崩してしまいました。 しかし、そのことがきっかけで区の老人検診を受け、精密検査で心臓に異常が見つかり、結果的に命が助かりました。 そのことを今でも娘に感謝をしている。「娘に救われた思いだった」と当時を振り返ります。

体圧が高く、クッションを変更

その後リハビリ病院に転院し、なんとか杖で歩けるようになるまでになりました。退院し自宅に戻り、装具をつけたままトイレで転倒、左の股関節にひびが入り、手術を受け二ヵ月間入院することになりました。 退院して自宅に戻ってくると身体の動きが悪くなっていました。

日本アビリテイーズ協会が主催する、集中リハビリに参加したのはその頃でした。歩行訓練、バランス訓練などOさんの身体状況に合わせた様々なリハビリが行われました。 その際、車いす・クッションのバランスの調整も同時に受け、それまで使用していたウレタンのクッションでは体圧が非常に高いことが座圧測定器などで分かりました。

お尻の筋肉を圧迫する痛みからくる姿勢の崩れ、床ずれの原因にもつながるため、除圧効果の高いロホ・クァドトロセレクトを使用するようになりました。 以前は車いすに座っているとお尻が痛くなりすぐにベットに横になっていましたが、長時間座っていられるようになりました。リハビリが終わる頃には姿勢がかなり良くなったといいます。

また、リハビリ訓練として久しぶりに料理ができたのがとても嬉しかったそうです。料理が好きで、病気になる以前は週一回孫にご飯を食べさせていました。その頃孫が「ばあば塾」という小さな看板を作ってくれた。

食事の後、Oさんが孫に漢字を教えており、学校で行われる漢字テストで高い点数を取るなど、ばあば塾での勉強の成果は高いものです。孫同士が喧嘩する時は、普段は出ないような大きな声で叱ることもあるといいます。 Oさんのリハビリにもつながるため、同居している嫁のYさんはあえてその様子を見守っています。

Oさんが不自由な身体を気にして落ち込んでいると、 「利き手が不自由な方も多いのに、左手が動かないくらいでそんなにがっかりすることないよ」Yさんが励ましてくれると言います。

「本当にいい嫁で、おかげでさまで幸せです」と語るOさん。家族の絆がOさんを支えているようです。

【ロホ・クァドトロセレクトミドルタイプ】

車いすに座っているとお尻が痛くなる、ずっこけてくる、足漕ぎをすると骨盤がずれてくるので、体圧分散性が高くシーティングできるロホ・クァドトロセレクトクッションを選定。 左麻痺側を高く、臀部に凹みを入れ、右足部分を低く設定した。セルの高さ8.3cmのミドルタイプ。床ずれ予防と座位安定性を兼ね備えたクッション。段階的な座位バランス補正が可能な製品です。

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