アビリティーズの理念

保障よりもチャンスを。
人間に無能力者はいない、あるのは能力者だけだ。

アビリティーズ運動は、1966(昭和41)年、心身に障害ある人たちの自立と社会参加を実現することを目的に、障害当事者による活動体として始まりました。同年、障害ある人たちを中心に6 人で障害者による障害者のための会社、アビリティーズ・ケアネット株式会社を設立しました。1978 年に労働省(当時)より、わが国第1号の重度障害者多数雇用事業所に認定されました。

いかなる障害があっても、住み慣れた街に住み続けられる社会、環境を作っていくために、1972(昭和47)年から、海外諸国のトップメーカーと提携して、福祉用具の開発、販売、レンタル事業を開始し、普及活動に取り組んできました。 

介護されるよりも、できるだけ自らの判断と選択により、ご自分らしい生活や主体的な生き方を可能にすること、そのためにリハビリテーション機器や日常生活機器を開発し、普及してきました。

たとえ心身に障害はあっても、だれも一度きりの人生です。アビリティーズの機器を活用して、あなたもすばらしい人生の花を大きく開かせることができますことを、私どもは願っています。

アビリティーズの綱領

わたしは平凡な人間でありたくない。非凡な人間としてできれば保障よりもチャンスを選ぶこと…これこそわたしの願いである。わたしは、国家に養われ、卑屈で、怠惰な人生をおくることに満足できない。わたしは、夢をえがき、計算された冒険の道を求め、建設しつづける。──たとえそれが成功しようとも、失敗しようとも。

わたしは、すばらしい人生の刺激を、いくばくかの施し物のために放棄することなどしない。わたしは保障された生き方よりも、つねに挑戦する人生を選ぶ。それはユートピアのような日々ではなく、スリルに満ちた世界である。

わたしは、決して、恩恵のために自由を、慈善のために尊厳を捨てることはしない。いかなる権力者の前でも畏怖しないし、また、いかなる恐怖に対しても恐れることはない。姿勢を正し、誇らかに、なにごとも恐れず、自らの意思で決断し、行動する。自分で創造していくことを大切に考え、世間に向かってこう宣言したい。
──これがわたしの成し遂げたことだ──と。

すべての障害者のために、あなたとわたしのために、この綱領は名誉ある日本人としての道を示すものである。

一九六六年四月一七日 宣言

アビリティーズ運動創始者 伊東弘泰 について

アビリティーズ運動創始者 伊東弘泰

 1942年2月 東京生まれ。1966年 早稲田大学商学部卒業。身体障害を理由に100社以上の企業から就職試験を断られたことから、心身に障がいのある人たちの自立生活と社会参加を実現する「アビリティーズ運動」に取り組む。

「保障よりも働くチャンスを」、「世の中に無能力者はいない、あるのは能力者だけだ」をスローガンとして掲げ、日本アビリティーズ協会(現・特定非営利活動法人)を設立。

 同年6月、心身に障害のある人たちの働く場作り、就労、雇用の促進をめざし、株式会社による障害者雇用企業、日本アビリティーズ社(現・アビリティーズ・ケアネット株式会社)を設立した。障害者中心にわずか6名の小さな出発でした。

 わが国の障害者制度を国際水準に引き上げるために、国会や政府、各方面に障害者差別禁止法制定の活動を展開し、2013年6月19日、「障害者差別解消法」の国会成立に寄与した。2014年9月22日、一般社団法人 障害者の差別の禁止・解消を推進する全国ネットワーク(旧称 障害者差別禁止法(JDA)を実現する全国ネットワーク)の会長として更なる活動の発展に努める。

  • 特定非営利活動法人 日本アビリティーズ協会 会長
  • アビリティーズ・ケアネット株式会社 代表取締役会長兼社長
  • 特定非営利活動法人 福祉フォーラム・ジャパン 副会長
  • 元・内閣府障害者政策委員会差別禁止部会副会長
  • 一般社団法人 障害者の差別の禁止・解消を推進する全国ネットワーク 会長
  • 公益社団法人日本理学療法士協会 顧問
  • 財団法人 日本リハビリテーション振興会 専門学校社会医学技術学院 評議会
  • 中国・烟台大学文経学院 客員教授

Profile Mr. Hiroyasu Itoh