誰もが安心してボートに乗船下船できる 桟橋用リフト を開発
概要
愛知県蒲郡市で「第25回 ひと・人・ヒトヨット2デイズ大会」が2025年6月8日に開催され、アビリティーズが開発・設置した「桟橋用リフト」が初めて本格的に運用されました。
「誰もがさまざまな船を楽しめる港に」という意向のもと、より幅広い船種に対応できるリフトをアビリティーズが新たに設計を担いました。
詳細
これまでの問題
これまでも桟橋にリフトはありましたが、クルーザーを想定したもので桟橋から人を高くあげるのみの上構造でした。そのため、水面近くまで下げることができず、パラスポーツで人気のある小型ヨット「ハンザ」への移乗には使用できませんでした。
障害のある方が「ハンザ」へ乗り込む際には、複数人の介助者による抱え上げが必要で、利用者からは、「どこを支えてもらえばよいか分からず戸惑い、揺れる足場に不安を感じる中で、介助者の緊張までもが伝わってくる」といった声が寄せられていました。
介助を担う運営側も、「短時間で複数人を人力で安全にヨットに乗せるには緊張の連続だった。」と振り返ります。
幅広い船種に対応できるリフトで、誰もが船を楽しめる港に

今回のリフトの設置は、桟橋の全面改修に伴い実現したものです。
クルーザーの他、パラスポーツで使用される小型ヨット「ハンザ」など「誰もがさまざまな船を楽しめる港に」という意向のもと、より幅広い船種に対応できるリフトの設計をアビリティーズが担い導入されました。
障がいのあるひともない人もみんなでセーリング 第25回ひと・人・ヒトヨット2デイズ大会
大会当日はクルーザーへの乗降時に活用され、次のような声が聞かれました。
- 利用者の方々からは「安心して身を任せることができた」、「揺れが少なくて安心できた」といった感想とともに、精神的、身体的な負担の軽減となった。
- 介助者からは「これまで30年続けてきた人力での対応は、高齢化によって限界を迎えていた。リフトの導入は活動継続における大きな支えとなる」と、機器導入による支援の意義を語られました。
競技人口の高齢化や介助スタッフの確保が難しくなる中、こうしたリフトは安全に楽しめるパラスポーツ環境を次世代につなげていくための基盤ともいえます。
現場ではすでに、今後このリフトを「どうすれば市民だけでなく、港を訪れる幅広い方々が気軽に利用できるか」といった視点から、次なる展開に向けた体制づくりが始まっており、地域一体となって港を盛り上げていこうとする動きが始まっています。
アビリティーズの取り組み
アビリティーズは、単なる設備整備にとどまらず、誰もが安心してレジャーやスポーツを楽しめる社会の実現に向け、様々な製品やシステムの開発に取り組んでいます。
このような取り組みをとおし、障害のある方や高齢者を含むすべての人が、自然とふれあい、自由に楽しめる環境づくりに貢献してまいります。
本製品は、川崎市福祉製品等開発支援補助金に採択され、 Kawasaki Welfare Technology Lab(ウェルテック)の支援を受けて開発されています。
関連情報
お客様に関する情報

| 管理者 | 蒲郡港湾管理者 |
|---|---|
| 設置施設 |
バリアフリーポンツーン「マンボウ」
|
| 施設所在地 | 〒443-0034 愛知県蒲郡市港町 |
| 蒲郡市公式サイト | バリアフリーポンツーン「マンボウ」について |
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