2022年09月26日

ご相談

地方でひとり暮らしをする母親(89 歳・要介護1)が最近、足腰が弱り、物忘れも進んできました。私自身、仕事と家庭があるので、月1 回の帰省で精一杯です。親戚からは「実家に戻って世話をすれば良いのに」と言われ、仕事を続けることに罪悪感を感じるようになりました。次第に弱っていく母のために、どうすべきでしょうか。

家族

相談室より回答

お母様の希望を尊重して、ひとり暮らしを支える体制を整えて来たとは、良い介護をされてきましたね。お母様も年を重ねて、ひとり暮らしの限界が見え始めた頃なのかもしれません。

次のステージをどう暮らすか検討する時期だと捉えて、まずは、お母様と担当のケアマネジャーなど、在宅介護を支えてくれている関係者と話し合いの場を持ちましょう。

お母様の足腰の弱りが、通所リハビリの利用で改善する場合もありますし、思っている以上に認知症が進行していてひとり暮らしが難しくなっている場合もあります。情報を集め、現状を知ることで対策が見えてきます。お母様の気持ち、ケアマネジャーなど介護保険サービス関係者から見た様子、相談者から見た様子を擦り合わせて、総合的にどうしたら良いか、関係者のアドバイスをいただいて、今後の方向性を探しましょう。在宅介護も施設介護も様々な選択肢があります。家族だけで担おうと考えず、上手く活用して介護していくことが大切です。

ご自身の仕事についても諦めることなく、出来る限り継続することをお勧めします。家族が犠牲となって介護することが必ずしも良い介護になりません。利用できる介護・福祉サービスを最大限に生かして、多くの関係者に支援してもらい、介護も仕事も諦めない方法を探しましょう。

この記事の対象施設

この記事へのお問合せはこちらから。下のボタンを押すとお問合せフォームが開きます。

Share:
ニュースレターを講読