介護保険サービスを拒否する父

2022年09月26日

ご相談

2 年前に軽い脳梗塞を発症した、実家でひとり暮らしの父(90 歳・要支援2)についてです。 訪問ヘルパーもデイサービスも嫌がるので、実家近くに住む妹(53 歳)と、車で片道2時間かかる私が、通いで介護しています。私は週3日泊まりで介護、妹も自営業をしながらの介護で、先の見えない介護生活に疲れてきました。長女として弱音も吐けないと思いつつ、そろそろ限界です。

家族

相談室より回答

ご家族だけで2年間の介護、良く頑張りましたね。これから先のお父様の生活を安定して支えていくためにも、勇気を出して妹さんと一度話し合い、介護体制を見直す必要があるでしょう。

自営業をしながら介護に通うことも大変なことです。お互いを労いつつ、どのように考えているのか意見交換しましょう。その時に、どちらが家族の代表(ケアマネジャーなど外の関係者の窓口)となるか決めると良いでしょう。

長女としての責任感もあるとは思いますが、実家近くの妹さんに任せるのも、関係者との連絡や連携をスムーズにするメリットがあります。

その場合は妹さんが動けない時には相談者が動くといった後方支援を担当すると良いでしょう。いずれにしても日々の介護の主導権をどちらにするのか決めておくと、連携がスムーズになります。

次の段階としては、実家の地域を担当する地域包括支援センターに相談してみましょう。介護の専門家に入ってもらうことで思いがけない解決策が見えてくることもあります。デイサービスや訪問介護を嫌がる高齢者は決して少なくありません。お父様の気持ちを確かめつつ、どのようなサービスなら受け入れられるのか、専門家と一緒に探ってみましょう。娘以外の世話になりたくないと頑なであれば、これからも娘達が在宅介護を続けるためにもお父様にも歩み寄ってほしいと頼むのも良いかもしれません。

介護者が続けられる介護が良い介護です。

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