2022年11月29日

ご相談

夫婦ふたり暮らしをしている母親から、まだ60代の父親の様子がおかしくなったと、電話がありましたので、すぐに駆けつけました。 うるさいぐらいおしゃべりだったのに、人が変わったように口数が少なく、ボーッとしていました。何を聞いてもうなずくだけです。記憶があいまいでとんちんかんなことを言う。あるものを「ない」と言う。テレビを見ていて急に探し物を始めるため何を探しているのか聞いても答えられないと、母親が言います。 病院嫌いでどこにもかかったことがありません。病院にどうやって連れて行けばいいのか分かりません。認知症でしょうか。他の病気の始まりなのでしょうか。

家族

相談室より回答

認知症の初期では、自身のもの忘れや理解力・判断力の低下に気づいて不安になったり、うつうつとしたりします。怒りっぽくなることもあります。また、認知症に似た症状を有する病気に、うつ病や正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫などがあり、手術等の治療が可能な病気もあります。

ですから、このような症状がみられる時は早期に確定診断をして、適切な治療やケアを行うことが大切です。もの忘れ外来、神経内科、精神科を受診なさって下さい。かかりつけ医に相談して、専門外来を紹介してもらうのもよいでしょう。

診察を拒否する場合にはまず認知症の相談機関をご利用下さい。もの忘れや認知症の相談窓口は各市町村の地域包括支援センターが担っています。本人がいなくても、家族介護者だけとの面談や訪問での相談に応じていますし、「認知症初期集中支援チーム」にも繋げています。

認知症初期集中支援チームとは

専門医を含め、医療と介護の複数の専門職が、認知症が疑われる人や認知症の人及びその家族を訪問しアセスメント、家族支援などの初期の支援を包括的、集中的に行い、自立生活のサポートを行うチームをいいます。

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