在宅復帰に向け 病院と連携したきめ細かい家屋調査と福祉用具の選定

2025年12月10日
事故による脊髄損傷でリハビリテーション病院(以下:リハ)に入院している20 代男性。木造2 階戸建ての実家に退院予定で、自立生活が可能になるよう福祉用具と住宅改修の相談です。
5 月にリハ担当の理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカーに同行し家屋調査を行いましたが、洗面脱衣室と浴室の間取りの都合上、どのような入浴方法にするか決めることができず課題が残りました。
後日、担当作業療法士より次の両方検討したい。うまくいけば『入浴台1つ』で解決するかもしれない、とのこと。
- 『すのこ と入浴台を使って、車いすから移乗・洗体するパターン』
- 『すのこ と浴槽に乗せたバスボードを使ってバスボード上で洗体するパターン』
リハでは基本的に家屋調査は1 回で、2 回目の訪問はよほどのことがない限り行われません。家屋調査後の院内でのシミュレーションでも決めきることができなかった様子なので、代わりに当社が、各パターンを想定し浴室出入り口や浴室内の採寸を行い、すべてのパターンをシミュレーションすることにした。
浴室扉が2 枚折れ戸なので入浴台と干渉しないよう、入浴台の型紙を起こしうまくいくことを確認しました。 結果、1の「入浴台1つ」の案で進めることになりました。
10 月に支給決定が下り、ベッドと玄関移乗台とともに納品しました。
【マーキングに沿って型紙を起こし、折れ戸開閉を確認】

【入浴台に背もたれとひじ掛けを設置】
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